株式会社 八神製作所

背景と課題
超高齢社会の進展に伴い、介護離職や就業不安が増える中、従業員が安心して働き続けられる環境整備が求められていました。また、育児・介護休業法の改定により、企業には介護支援体制の構築が急務となっていました。そこで、社員とその家族に寄り添い、外部の専門人材「産業ケアマネ」と連携した相談体制の導入を検討されました。
導入までの流れ
- 課題の把握
介護離職防止と従業員の安心感向上を目的に、外部の専門家を活用する方針を決定。 - 制度設計
相談窓口の形態や運用方法を検討し、公式LINEによる個別相談を中心とした仕組みを整備。 - 運用開始
2025年9月より「個別相談窓口(公式LINE)」を開設。24時間受付可能な体制を実現しました。
実施内容
- 公式LINEによる個別相談窓口
社員は24時間いつでも相談を送信可能。必要に応じオンライン面談も対応。 - 相談内容の幅広い対応
介護全般、仕事との両立、介護保険制度活用など、多様なテーマで産業ケアマネが対応。 - プライバシー保護
相談内容は社内共有せず、必要時のみ人事部と限定的に情報共有する体制を確立。
期待される効果
- 社員の安心感向上
「困ったときの相談先」を明確化し、気軽に相談できる体制が整備されます。 - 人材定着・生産性の維持
介護への不安による離職や集中力低下が抑制されます。 - 社会的意義
制度の導入により、社員の安心と社会貢献の両立が実現されます。
仕事と介護の両立推進優良企業認定
導入後、同社は一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会が運営する「仕事と介護の両立推進優良企業認定」を取得。
導入により、株式会社八神製作所は「仕事と介護の両立推進優良企業」に認定されました。
この認定は社内外に対し、企業の真摯な姿勢を示す指標となり、人材定着や採用面での信頼性向上にもつながっています。
写真【一般社団法人リョウリツ代表理事の前田(左)と株式会社八神製作所代表取締役 の荒木様(右)

今後の展望

前田
今後は管理職向け研修や社内周知をさらに強化し、従業員が介護を理由にキャリアを断念しなくて済む職場づくりを目指しています。
また、認定証や広報活動を通じて社外への発信力を高め、より「仕事と介護の両立」に前向きな企業文化を醸成していく方針です。
投稿者プロフィール

- 代表理事/産業ケアマネ1級
-
- 岡崎市議会議員
- 株式会社わがんせ 代表取締役
居宅介護支援事業所運営
あすなろケアプラン(岡崎市)
つむぐ支援センター(名古屋市) - 一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会
ケアマネジャーを紡ぐ会 副会長 - 共著「介護職よ、地方議員を目指せ!」出版
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